ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
外食チェーンを中心に異色のコラボ企画が増えている。
コロナ禍の前後から、コラボ自体はもちろん存在した。例えば、大衆チェーンがその道を極めた有名シェフ・有名店とコラボして付加価値の高い商品を提供するケースなどが該当する。ところが、最近は通常だとなかなか結び付かないようなジャンルの異なる外食同士のコラボが見られるようになった。
「いきなり!ステーキ」と立ち食いそば「名代 富士そば」や、「肉汁餃子のダンダダン」と「天下一品」、さらには「牛角」と「ハッピーターン」。この他にも回転寿司「くら寿司」がスーパー「ビオラル」とコラボしてグミを販売するなど、冒険的な企画が次々と実施されている。こうした異色コラボの狙いはどこにあるのか。
いきなり!ステーキと富士そばのコラボは、東京・立川の店舗限定で実施した。両チェーンの店舗は非常に近く、それを生かして「ご近所同士の自然な協力関係」としてコラボを企画している。いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスによると、もともと交流があった運営企業の社長同士の発案でコラボが決まったという。
全社規模ではなく、特定店舗の地縁をベースに動いたのが、大きな特徴だ。両チェーンの運営元に取材したところ、1日で両店をはしごする人も珍しくなく、相互送客として成功したという。
両チェーンについては、今更説明の必要もないだろう。いきなり!ステーキは立ち食いによって高額なステーキの価格を破壊し、一世を風靡(ふうび)した。富士そばは東京を代表する立ち食いそばのチェーンであり、かつ丼の人気も高い。両チェーンとも立ち食いをコアに、高品質な食事を安価に提供して人気を博してきた点では共通点が多い。顧客層もかなり被っている。
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