さらに、1937年(昭和12年)にあの「角瓶」が発売されます。これが亀の甲羅のようなボトルで親しまれ、日本の食卓にウイスキーを持ち込むことに成功しました。
もし鳥井氏が、「合理主義の経営者」だったら、「赤玉ポートワイン」の成功で満足していたでしょう。しかし、ロマンを求め、日本初の国産ウイスキーの製造に着手しました。いまでは、ジャパニーズウイスキーは世界的にも認められ、サントリーの「山崎」や「響」は世界中でプレミアム価格で取引され、入手困難な状態になっています。
大阪の小さなお店から始まった「やってみなはれ」の精神が、100年の時を経て、スコッチの本場スコットランドをも唸らせる最高級ウイスキーを生み出したのです。
失敗を恐れず、次に進む。サントリーの歴史は、大阪人のバイタリティーの歴史とも言えるでしょう。
在阪テレビ局の報道記者
1997年、愛知県春日井市生まれ。2020年、京都大学文学部卒業。
在阪テレビ局入社後、報道記者として配属。新規ビジネスや企業調査など経済分野の取材経験がある。そのほか、大阪府警担当として、殺人事件などの凶悪事件を扱う捜査一課や、知能犯を扱う捜査二課などを取材。
その後、奈良県警担当として安倍元総理銃撃事件などを取材し、神戸支局では兵庫県および徳島県の話題を専門に取材。
現在はWEBニュースの執筆や配信を担当している。
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