ZIPAIRはなぜ、家電量販店で「和牛」を売るのか 航空券以外で生む“プラス1席分”の売り上げ(1/3 ページ)

» 2026年08月21日 05時30分 公開
[米倉志保ITmedia]

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 日本で購入した和牛を、出国直前に成田空港で受け取り、そのまま帰国する――。そんなサービスを展開しているのが、日本航空グループのZIPAIR Tokyo(千葉県成田市、以下ZIPAIR)だ。

 ZIPAIRは6月19日、貨物運送を手掛けるJALカーゴサービス(千葉県成田市)、ビックカメラと連携し、秋葉原にある「ビックカメラAKIBA」で北米とシンガポール向けの和牛販売を開始した。ZIPAIRが開発したお土産事前注文サービス「AKIBA GO」を活用する。

 ビックカメラAKIBAにはサービスを紹介するブースを設置。和牛商品のサンプルや注文方法を展示し、訪日客に「和牛を海外へ持ち帰れる」ことを知ってもらい、AKIBA GOの公式Webサイトに送客する。

 なぜ航空会社が、和牛を売るのか。

ビックカメラAKIBAの「AKIBA GO」コーナー(提供:ZIPAIR Tokyo)

「持ち帰れないもの」を持ち帰れるように

 AKIBA GOは、公式Webサイトからお土産を事前に注文し、成田空港または羽田空港のカウンターで出国直前に商品を受け取れるサービスだ。現在は北米とシンガポール向けに和牛を販売している。商品を受け取った後は、そのまま受託手荷物として預け、到着空港で通常の手荷物と同様にターンテーブルで受け取れる。

「AKIBA GO」の仕組み(出所:ZIPAIR Tokyoプレスリリース)

 日本の和牛は海外でも人気が高い。一方、訪日客からすれば「どこで買えばいいのか分からない」「冷蔵・冷凍の状態でどう持ち帰ればいいのか分からない」「検疫の手続きが難しい」といった課題がある。

 食肉の場合、海外へ持ち出すには渡航先の条件に沿った検疫手続きが必要だ。ZIPAIRがこうした手続きを代行し、商品の搬送はJALカーゴサービスが担う。利用者にとっては、購入した和牛を自分で梱包して運んだり、検疫に必要な書類を準備したりする負担がなくなる。

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