パート勤務の女性(52)が、都内のマンションから静岡県熱海市の一軒家で1人暮らしの母親(87)にテレビ電話をかけた。娘のスマホ画面に、リビングにいる母親と白い小型犬が映し出される。
「ちーちゃん(犬)も映ってるよ」と楽しげに会話が弾む。スマホごしに記者が取材させてもらっていることを告げると、「娘がこの機械を入れてくれて不安が減り、毎日楽しく暮らせています。思い出の多いこの家から離れたくない。90までは頑張りたい」。
母親は手の震えでスマホのボタンを正確に押せない。電話に出ないことが増え、近所の人に安否確認を頼んだら家の中で倒れていたこともあって気が気でなく、2年前に契約した。以来毎日テレビ電話で話す。親には知らせずにカメラで室内をうかがう機能も使っている。「塗り絵をしている姿などを見て安心。 母は社交的で私の知らない人を家に上げていることもあるが、会話の内容からご近所さんで大丈夫などと判断。ヘルパーさんや新しい知り合いの来訪時間を知らせてもらって怪しくないか、こっそり様子を確認しています。生活に欠かせない命綱で、通信不良で使えなくなったときには本当に困った」
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