東横インのトイレが少し大きくなった たった数センチ、実は大仕事だったインタビュー劇場(不定期公演)(3/5 ページ)

» 2026年09月12日 06時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

新型トイレに座ってみた

土肥: 資料を見ると、旧型のサイズは46.6(幅)× 14.5(高さ)×49.0(奥行き)センチメートルで、新型は45.6(幅)×15.0(高さ)×53.0(奥行き)センチメートル。幅は少し小さくなりましたが、高さと奥行きは大きくなりました。

 ちょっと、旧型と新型を比べて、座ってみますね。(実際に座って)うーん、確かにちょっと狭いかな。ゆったり座れる感じではないですね。どうしても自宅や公衆トイレのサイズと比べてしまいますが、「狭くて狭くて、我慢できない」というほどではないかなと。

約8万室の客室で新型トイレへの入れ替えが進む(編集部撮影、以下同)
従来型のトイレ

 次に、新型のトイレに座ってみますね。……あっ、これは違う! 座ったときの圧迫感がなく、ゆったりしている。一度、新しいモノに座ると、もう古いタイプのモノには座りたくない、と思っちゃいますね。え〜と、今回の取材は、実証実験を行っている「東横インの〇〇」に来ていますが、予約するときには、新型トイレがある〇〇号室に泊まりたいですね(笑)。

 ところで、どのトイレにするかを決める際に、最も苦労したのはどんな点だったのでしょうか?

東横インでは、新型トイレへの入れ替えが少しずつ進んでいる

松岡: ユニットバスという限られた空間の中で、お客さまがストレスなく利用できる空間を、どうつくっていけばいいのか。便器だけを大きくすると、洗面台や浴槽にも影響が出てくるんですよね。

 先ほど便器のフタを大きくすれば、洗面台に当たって……といった話をしましたが、トイレを大きくすると、今度は洗面台を使うときの立ち位置に影響が出て、かえって使いにくくなってしまう。「じゃあ、トイレを大きくして、洗面台を小さくすればいいのでは?」といった意見もありましたが、それで本当に使いやすくなるのか。

 また、浴槽に入ったとき、トイレが大きくなっても違和感がないのか。自由に動けるスペースが狭くなったら、使い勝手が悪くなるのではないか。そうなってはいけないので、全体のバランスをとることに最も苦労しました。

 こうした試行錯誤の結果、実証実験の店舗では、常連のお客さまから「以前よりトイレが使いやすくなった」「圧迫感がなく、広く感じる」といった声が聞かれるようになりました。

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