未経験以上、即戦力未満──「微経験」者の採用、企業の7割が「満足」と回答したワケ

» 2026年09月19日 06時00分 公開
[ITmedia]

視聴無料・LIVE配信:
AI経営時代を勝ち抜く「CxO Insights 2026 秋」


photo
  • 開催日:10月15日(木)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

 みなさんは「微経験」という言葉をご存じだろうか。採用活動において、募集条件を満たすほどの実務経験はないものの、応募職種や業務に関連する経験を有していることを指す言葉で、人手不足や採用難が加速する中で注目が集まっている。

 今回の記事では、マイナビが発表した「『微経験人材』の転職・採用実態調査」のデータをもとに、求職者と企業双方の実態を紹介する。

「微経験」採用、企業が感じるメリット・デメリット

 転職実施者の42.8%が「実務経験・専門知識を一部生かしつつ、隣接する分野に広げる仕事」(横展開型)に転職した。以降は「実務経験・専門知識をそのまま生かし、同じ分野で即戦力となれる仕事」(踏襲型、41.0%)、「実務経験・専門知識をほとんど生かさず、新しい分野に挑戦する仕事」(挑戦型、16.2%)と続いた。

 これまでの経験や知識を応用・横展開しながら近い分野へ進むことで、リスクを抑えつつ自らのキャリアを発展させようとする求職者の姿勢がうかがえる。

【実際の転職者に聞いた】転職して就いた仕事(出所:プレスリリース、以下同)

 企業側の中途採用担当者に対する調査では、63.9%の企業が直近1年間で「微経験者を採用したことがある」と回答した。

 微経験者を採用した理由で最も多かったのは「経験者採用と並行して微経験者も採用したかった」(45.1%)で、次いで「経験者の採用が難しかったため対象を広げた」(27.3%)となった。完全な即戦力経験者の獲得競争が激化する中、採用ターゲットの拡大やスキル要件の緩和を進める企業が増加している。

企業側の63.9%が微経験者を採用したことがある

 微経験者の採用時に評価されたポイントとしては、専門知識そのもの以上にコミュニケーション力や主体性が上位に挙げられている。1位は「コミュニケーション能力が高かった」(37.9%)、2位は「主体性があった」(35.8%)、3位は「職種や業務内容に関連する知識・経験があった」(34.1%)と続いた。

 実際に採用した微経験者に対する満足度は高く、73.4%(7割以上)の企業担当者が「満足している」(「そう思う」27.6%と「ややそう思う」45.8%の合計)と回答した。

 満足している理由では「未経験者より教育しやすい」「既存チームに良い刺激を与える」といった意見が上がった。

 一方、不満の理由は「期待していたスキルとのギャップがあった」「入社後の教育やOJTに想定以上の時間がかかった」といった意見が目立った。

微経験者採用の満足度
微経験者採用、満足・不満足の理由

 マイナビの調査担当者は「人手不足や採用難が続く中、微経験者は企業にとって採用対象を広げる有力な選択肢の一つになりつつあるといえる。企業はミスマッチを防ぐためにも、求職者に求めるスキルや役割を明確に示し、採用時の期待値を丁寧にすり合わせていくことが求められるのではないか」とコメントした。

 調査は7月1〜15日、直近1年間で転職活動を行った正社員1500人と企業の中途採用担当者1600人を対象にインターネットで実施した。

未経験以上、即戦力未満──「微経験」者の採用に注目(写真はイメージ、ゲッティイメージズ)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR