ゼンリンは2025年7月にも、全国の有人離島をテーマにしたカードを発売した。人口が少ない島ほどレア度が高くなる仕組みで、オンライン限定のコンプリートBOXは発売日に完売した。
この反響を受け、社内の地図好きやトレカ好きの社員を集め、次のテーマを話し合う情報交換会を開いた。地形や建物などさまざまな候補が挙がる中、最も支持を集めたのが「国道」だった。
国道は、誰もが日常的に利用するインフラである一方、1本1本の路線に注目する機会はそれほど多くない。関連書籍やグッズも多く、SNSでも「国道ネタ」が数多く発信されていることから、ゼンリンらしさが伝わりやすい「地図テーマの王道」と判断したという。
実際に調べてみると、国道には一般にはあまり知られていない特徴がいくつもあった。例えば、国道というと長い道路をイメージしがちだが、実際には数キロメートルしかない短い路線もある。海上区間を含む国道や、空港を起点とする国道も存在する。
こうした国道ごとの「違い」を、限られたカードサイズでどう見せるかも、制作上の課題だった。
「ルート形状だけでなく、起点・終点や通過都道府県などの情報を整理し、見やすく、かつ地図を見ることで国道の特徴が分かるようにすることを大事にしました」(高橋氏)
カードを単なる地図の縮小版にするのではなく、1枚ごとに「この国道はどんな道なのか」を発見できるようにした。
各シリーズの全路線を重複なく収めたコンプリートBOXは5500円。2シリーズのコンプリートBOXにアクリルキーホルダーを付けた初回限定版セット(1万2100円)も展開した。
その特典として採用したのが、福井県敦賀市にある「4連おにぎり」だ。4路線が重複する区間に、4つの道路標識が縦に並ぶ場所があり、その姿をアクリルキーホルダーで再現した。
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