ファミリーマートは、アルバイト採用の強化に向け、職場環境や採用方法の見直しを進めている。9月1日には10年ぶりに店舗スタッフのユニフォームを刷新し、新たな身だしなみ基準「ファミマコーデ」を導入。求人募集サイト「ファミJOB」のコンテンツも充実させた。こうした取り組みの結果、9月のアルバイト応募数は前年同月比120%に伸長したという。
新ユニフォームは、従来のブルゾンタイプから、同社の衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」の「アウターTシャツ」をベースにしたTシャツタイプに変更した。胸元と背中に「FamilyMart Staff」のロゴを配置し、深い青緑色を採用した。シンプルなTシャツタイプにすることで、ユニフォームにかかるコストを約3割削減できたという。
新たな身だしなみ基準「ファミマコーデ」では、段階的に緩和してきた髪色のルールを初めて「自由」と明示した。Tシャツの下の重ね着や、宗教上の理由で着用するヒジャブも認める。また、プライバシー保護や多様性への配慮から、ひらがな・カタカナで好きな名前を使える「ワーキングネーム」も導入した。
アルバイト・パート求人募集サイト「ファミJOB」もリニューアルした。現役スタッフによる新ユニフォームの着こなし紹介や、仕事内容を伝えるインタビュー記事などを拡充し、応募を検討する人が実際の仕事や職場の雰囲気を把握しやすくした。
さらに、9月12日からはインセンティブ施策「ファミマではたらく?ウェルカムポイントキャンペーン」を実施している。ファミJOBから応募した人にアンケートを配信し、回答者全員に200円分のファミペイギフトコードを付与する。面接に参加した場合は、アンケート回答者の中から抽選で500円分のファミペイギフトコードをプレゼントする。採用に関するこうしたキャンペーンは、同社として初めてだという。
面接方法も見直した。9月から導入した「Web面接」では、応募者は自宅など好きな場所からPCやスマートフォンで面接に参加できる。店舗までの移動時間や交通費を削減できるほか、店長も店舗以外の場所から面接を実施できる。
併せて「録画面接」も導入した。応募者が専用ページに表示される質問に回答し、その様子を録画して送信する。応募者と店長が面接日時を調整する必要がなく、それぞれの都合に合わせて選考を進められる。
例えば、夜勤を希望する応募者は、日中に店舗にいることが多い店長と面接時間を合わせにくい場合がある。録画面接なら、応募者は都合のよい時間に回答でき、店長も空いた時間に内容を確認できる。勤務時間帯や生活スタイルが異なる人も応募しやすい。
9月25日からは、米国の歌手レディー・ガガ氏をキャンペーンアンバサダーに起用し、新テレビCM「ファミマではたらく?」篇を放映している。CMでは、ストアスタッフを演じるガガ氏が店舗に出勤し、レジ打ちや商品陳列、モップがけなどの日常業務に取り組む様子を描いている。
こうした施策の背景には、深刻な人手不足がある。ファミマによると、加盟店の約30%が人手不足に悩んでいるという。採用強化の取り組みを通じて、2025年度比で150%の応募数を目指す。
「コンビニの仕事は厳しい」「早期離職」を防げ ファミマが大胆にユニフォームを刷新したワケ
ファミマのユニフォームはどう変化した? 初代「エプロン」から、業界初「Tシャツ」への刷新までを振り返るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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