CxO Insights

東京と台北を「17ミリ秒」で結ぶIOWN アンリツCTOが語るデータセンター相互接続と日本の勝機(2/2 ページ)

» 2026年10月30日 12時30分 公開
[関口和一,ITmedia]
前のページへ 1|2       

3Gで世界を先導した日本が再び勝てる理由

――欧州と日本の両方を知る立場から「IOWN」をどう見ていますか。

 世界の光ファイバー技術をリードしてきたのは明らかに日本です。光回線の敷設でも日本は進んでおり、IOWNの実装においても日本は重要な役割を果たせると思います。2000年代の3G(第3世代通信システム)の導入でも日本は世界を先導しました。

 最初に3Gサービスを実現したのはNTTドコモの「FOMA」です。それ以降、モバイル技術の進化に世界の関心が寄せられてきましたが、生成AIの登場により、光通信技術に再び脚光が当たるようになりました。米国のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)も光通信技術に注目しています。大規模なデータセンターをつくる時代ではなく、複数のデータセンターを相互接続することが重要となったからです。それを可能にするのがIOWNだと考えています。

photo 2025年10月に米国ダラスで開かれた中間会議では、アンリツもブースを展示(中央がボリル氏)

著者情報:関口和一(せきぐち・わいち)

(株)MM総研理事長、国際大学GLOCOM客員教授

1982年一橋大学法学部卒、日本経済新聞社入社。1988年フルブライト研究員としてハーバード大学留学。1989年英文日経キャップ。1990年ワシントン支局特派員。産業部電機担当キャップを経て、1996年より編集委員を24年間務めた。2000年から15年間、論説委員として情報通信分野などの社説を執筆。日経主催の「世界デジタルサミット」「世界経営者会議」のコーディネーターを25年近く務めた。2019年株式会社MM総研の代表取締役所長に就任。2026年3月よりMM総研理事長を務める。2008年より国際大学GLOCOMの客員教授。この間、法政大学ビジネススクールで15年、東京大学大学院で4年、客員教授を務めた。NHK国際放送のコメンテーターやBSテレビ東京の番組のメインキャスターも兼務した。現在は「CEATEC AWARD」の審査委員長や、「技術経営イノベーション大賞」「ジャパン・ツーリズム・アワード」の審査員などを務める。著書に『NTT 2030年世界戦略』『パソコン革命の旗手たち』『情報探索術』(以上日本経済新聞)、共著に『未来を創る情報通信政策』(NTT出版)、『日本の未来について話そう』(小学館)『新 入門・日本経済』(有斐閣)などがある。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR