1942年に創業した洋菓子メーカーのヨックモック。ロール状のクッキー「シガール」でよく知られる同社は、実は20年以上前から社内向けに「エクセレント ミルクチョコレート」を販売してきた。
約300グラムという存在感のある板チョコレートで、その大きさや味わいなどが口コミを通じて徐々に広がり、2023年に一般販売を開始。毎年やSNSを中心に大きな反響を集めている。
一般販売した経緯や販路戦略とともに、2026年夏に発売した新商品「クーシェ」にも目を向け、同社が進めるブランド戦略を聞いた。
「ヨックモックのチョコレートはおいしい」。そんな社員の声から生まれたのが、エクセレント ミルクチョコレートだ。
ヨックモックでは、ラングドシャー生地をミルクチョコレートで包んだ「ビエ オゥ ショコラオレ」や、チョコレートをサンドした「ドゥーブル ショコラオレ」などを販売している。これらの焼き菓子に使われているミルクチョコレートをベースに、カカオの風味などを調整し、チョコレート単体でもおいしく味わえるよう独自に仕上げた商品だ。
同社の企画設計部・森谷佳那氏は、当時について「社員の間でもチョコレートのおいしさは知られていましたが、多くの社員はクッキーになった商品としてしか触れる機会がありませんでした。チョコレート自体の魅力ももっと知ってほしいと販売に至ったそうです」と説明する。
一般的な板チョコレートは50〜60グラム程度。約300グラムという大きさは目を引く。同氏によると、チョコレートそのもののおいしさに加え、さまざまな食べ方を楽しんでもらうためのサイズだ。
実際に購入している社員に利用方法を聞いたところ、子どもへのご褒美のおやつ、お酒と合わせて楽しむほか、日頃のお礼を伝えるちょっとしたプレゼントとして使う例も多かった。
社員から家族や知人へ、次第に商品の存在が口コミで広がり、会社にも「どこで買えるのか」と問い合わせが寄せられるようになった。
「せっかく期待していただいて、食べてみたいというお声もいただいているので、一般のお客さまにも楽しんでいただけるようにと考えました」と、2023年に一般販売へ踏み切った。
販売開始後には、社員の利用方法とはまた違った楽しみ方も見えてきた。ブラウニーやクッキーに混ぜ込んだり、トーストに載せて焼いたりと、お菓子作りに活用する人もいるという。
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