まだまだ未熟な経営者が、大切にしてきた7つのこと:経沢香保子の「ベンチャー魂は消えない」(5/7 ページ)
20代半ばで独立してから今日まで、とにかく必死に走り続けてきた約16年間だった。経営者としてさまざまなことを経験し、そして多くを学んできた。今回はそこで得たことをいくつかお伝えしたい。
(5)最高のコンディションで毎日を過ごす
「一日一日が真剣勝負」
「一度きりの人生」を構成しているのは 一日一日の過ごし方であり、自分の選択の連続だと思っている。同時に、「会社の人生、会社の未来」を決めるのも、社長である自分自身の判断が大きな影響を与えていると自覚している。
だからこそ、毎日魂を込めて生きていきたいし、フラットで冷静な判断が常にできるように、平常心を保ちたい。
目標に向かって進んでも、将来は誰にも確定できない。だからこそ、充実感と幸福感と満足感を丁寧に積み重ねるような生き方をして、仲間にもそうあってほしいと願っている。
そこで社内外でも、いつもできるだけ元気で笑顔でいるようにしている。シリアスな場面も笑い飛ばして立ち向かうようにしているのだ。
最高のコンディションが最高の人生を作ると思うので、週に2回程度の運動をずっと継続していたり、食生活や睡眠に気を遣って体力を維持するようにしたりしている。
また、何よりも精神力を維持することが大切だ。
私は心に澱(おり)を溜めないようにしている。例えば、朝起きてから出社するまで十分な時間をかけていて、毎日、自己反省マニアのようにノートに気になったことを書きなぐって、1つ1つ問題点をつぶしたり、納得するまで対策を考えたり、定期的に一人合宿をして、社員一人一人をイメージしながら、チームの未来をイメージする。そうやって物事に対する感度を高め、常に心をクリアにするように意識している。
「心と体の状態が安定している」こと。それが最高の結果を生み出すのである。
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