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まだまだ未熟な経営者が、大切にしてきた7つのこと:経沢香保子の「ベンチャー魂は消えない」(6/7 ページ)
20代半ばで独立してから今日まで、とにかく必死に走り続けてきた約16年間だった。経営者としてさまざまなことを経験し、そして多くを学んできた。今回はそこで得たことをいくつかお伝えしたい。
(6)愛のある言葉を使う
「どのような言葉を発したかで未来が変わる」
「どれだけ人の心を温かくしたかかで会社の未来が決まる」
会社を経営していてずっと意識してきたのは、自分の経営している会社を「社会から必要とされ、愛される存在」にするということだった。
必要とされるサービスを提供することはもちろんだが、多くのサービスが競合する中で愛される存在になるというのはとても大切なことである。それが、会社が永続していく1つの条件だと私は思っている。
愛される存在であれば、多くの人が応援してくれる。そして、多くの人が希望を持って参加してくれる。
では、そのためにどうしたらいいかと考えると、どんなときも、先に「言葉」があって、その後に「行動」が来るものだと思う。まずは言葉の使い方に気を付けることが肝心だ。
常に「愛のある言葉」「相手の心を温かくするような言葉」を使うように、自分も会社も心掛けている。その上で、人々の役に立つことをこつこつ続けていくことが重要である。それが、「人に対して希望を与えられる存在」や「心に明かりを灯してくれる存在」につながり、長く必要とされる会社になるのだと考えている。
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