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ママを狙え! 変化する飲食店のランチタイム戦略:店舗改装する店も(3/3 ページ)
これまで飲食店でのランチといえば、都内でも客単価1000円前後が一般的だった。ところが、新たな需要の掘り起こしによって、客単価を倍以上にしている店が増えている。一体何が起きているのだろうか。
ランチタイムに宴会をすることで、「時間を有効に活用できると、お客さまからも好評」(同社広報)とのことだ。えんが、ランチ宴会を獲得できている理由は、居酒屋ならではの個室、掘りごたつなど、利便性の良さが挙げられる。また、ランチ専用の飲み放題コースプランの設定だけでなく、ランチメニューのお膳に飲み放題を付けることができる(自由が丘店)などの工夫が大きな要因となっている。
このように、従来と視点を変えて、少し違ったターゲットにアプローチしたり、工夫したりする飲食店は、業績をうまく伸ばしている。最近、広がりを見せる「ちょい飲み」需要に関しても、コンビニエンスストアのミニストップが飲酒できるイートインスペースを設けたり、牛丼チェーン「吉野家」などファストフード店でアルコールの提供を始めたりなど、これまで居酒屋が獲得してきた顧客を奪いにきている。
もはやシーンによる店の使い分けがなくなってきているのだ。消費者のライフスタイルの変化に柔軟に対応すること、時代に合わせたアイデアが、今後の外食業界で生き残るポイントになるだろう。
著者プロフィール
三上成文(みかみ しげふみ)
フードアナリスト・ブランディングプランナー
東証一部上場外食ベンチャー企業にて、広報部門の立ち上げや、地方自治体、他社との業務提携PRを経験。その後、外食事業会社の立ち上げで、ブランディング・PRに携わる。
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