夢を追い、悩み苦しんだ沖縄での下積み時代:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(4/4 ページ)
小学生のとき、おニャン子クラブに憧れて歌手になることを目指しました。沖縄から東京へ出てデビューするのを夢見て毎日レッスンに励みましたが、チャンスになかなか恵まれず年月は過ぎていきました――。
それから1年が経ったころ、転機がやって来ました。先にデビューしていたSUPER MONKEY'Sが、当初の人数から1人減った4人で活動しており、さらに1人が辞めるという状況になったのです。そうした中、社長の目にとまっていた私とREINAを入れて、5人のメンバーで再出発しようという話をいただきました。
「これ以上ない大きなチャンスを無駄にしてはいけない!」
東京に出て自分の夢に挑戦したいと、覚悟を決めて返事しました。それが最終的にMAXというグループの誕生に繋がっていきました。
皆さんも人生の中で音楽に助けられたことがあるのではないでしょうか。私の場合、あのとき、あの曲に出会ってなければ、違う人生の選択をしていたのかもしれません。あるいは、そのとき心に響いた音楽が別のものであれば、選ぶ答えも変わっていたかもしれません。
でも、今振り返ってみて思うのは、未来は常にたくさんの可能性が待っていて、自分の気持ちに正面からぶつかり、悩み、出した答えはどの道を選んでも間違いではないということです。もし選んだ道を進んでく中で違和感を持つことがあれば、軌道修正して再スタートすればいいのです。人生はいつでも再出発のできることを忘れないでください。諦めないこと、自分を信じること、何事もその気持ちが一番です!
誰しも人生はその時々で悩むことや苦しいことはあるはずでしょうが、それらをたくさん経験したお陰で、私は今では現状に満足してないときこそ、自分が成長できるタイミングだと前向きにとらえられるようになりました。慌てることなく、そんなときこそ、いろいろなことを吸収して、新しい自分作りを心掛けています。
心が赴くままに物事に向き合っていけば、最後はきっと良い形で導かれていくと信じています。
かつて音楽に力をもらい、新しい一歩を踏み出せたように、私も誰かの背中を押してあげられるようなアーティストであれば本当に心から嬉しく思います。
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