何歳になってもピンチがあれば成長できる:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(2/5 ページ)
40歳を目前にして、人生初の海外暮らし、海外留学を決行しました。「なぜこの年齢で?」と思う人もいるでしょうが、夢を持つことや挑戦することに年齢制限なんてありません。今回はそんな留学先での大ピンチエピソードをお話しします。
ロサンゼルスに決めたわけ
さて、念願の留学です。せっかくなら行ったことのないヨーロッパに行こうかな、それとも語学以外にもたくさんの刺激があるニューヨークがいいかな。いや、オーストラリアの田舎街でどっぷり英語漬けの生活を送るのはどうだろう? どこの国に行こうか、楽しみながらものすごく悩みました。
そして、最終的に留学先に決めたのは、米国西海岸の都市、ロサンゼルスでした。
ロサンゼルスに初めて訪れたのは1998年、デオドラントスプレー「8×4」のCMと、シングル曲「Love impact」のMV(ミュージックビデオ)の撮影を兼ねた時でした。当時のロサンゼルスの印象は、街中で人を見掛けることが少なくて大人しい場所だなあというものでした。20代前半だった私にとっては刺激が少なく、どちらかと言うとつまらないなと感じたのです。
それよりも、世界のエンターテインメントの最前線として刺激に満ちあふれているニューヨークに魅力を感じていました。まとまった休暇がもらえるたびに、ダンスレッスンやボイスレッスンを兼ねてニューヨークに足を運んでいました。
それなのに留学先に選んだのはロサンゼルス。自分でも意外な選択でしたが、留学する数カ月前に機会があって久しぶりに訪れたロサンゼルスには20代の時に感じなかった魅力が満載で、とても居心地が良かったのです。ニューヨークに劣らないぐらい刺激やチャンスにも恵まれている場所なのに、ニューヨークほどせかせかしていない分、ホッとしたんです。東京と沖縄がバランスよく一つにまとまった感じだと思いました。
年齢を重ねると自分が求めるライフスタイルも変わります。今まで気が付かなかった魅力に気付くことができました。
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