道は自分で切り開く 少しずつでもいいから前に進む:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(4/4 ページ)
私の人生にとって変え難い出来事になった米国留学。夢を叶えるためには、たとえ少しずつでも前に進むことが大切ですし、その道は自分で切り開くべきなのです。
後退しても、また前に進めばいい
今回の米国留学はわずか3カ月間でしたが、私の人生にとって変え難い出来事となりました。自分が置かれた立場もあるけれど、日本にいるとどうしても考えが小さくなってしまいがちでした。けれども、米国の文化に触れ、さまざまな人たちと出会うことで、もっと自由に挑戦したほうがいいと痛感しました。
元々、小さいころから英語に興味があって、ずっと留学したいと思っていました。10代で歌手になり、その後MAXとして20年以上活動してきて、ようやくこのチャンスが巡ってきたのです。これから先のことを考える中で、海外で暮らしたいし、単に住むだけではなくその環境で新しい仕事をしたいという思いが以前よりも強くなりました。
そのためには英語力が必要です。もしかしたら英語をペラペラに話せるようになるまでにはあと10年、20年かかるかもしれません。けれども、夢に向かって挑戦するのに年齢は関係ないです。たとえ60歳になっていても、やりたいならどんどんやってみようと考えています。自分の人生だし、悔いのないように、自由に羽ばたきたいと思いました。
グループで活動していると、和を乱してはいけない、迷惑をかけてはいけないということが一番先に来ます。例えば、自分の気持ちや都合だけを最優先してスケジュールを組むことはできません。その一方で、MAXの人生もあるけど、メンバーそれぞれの人生もあるので、もっとバランス良くやってもいいのではと思います。幸いにも、今はメンバー個々が活動の幅を広げて、いろいろな分野に挑戦しているので、今後はグループも個人も良い方向に進んでいくはずだと感じています。
道は自分で切り開き、少しずつでもいいから前進していれば、きっと結果はついてきます。そして前進することだけがすべてではありません。たとえ後退しても、また次の一歩を踏み出せばいいのです。前進、後退の繰り返しでも諦めないことが大切です。
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