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回転すしの厨房はどうなっている? くら寿司で働く若きリーダーに見せてもらった:徹底的な効率化を推進(4/5 ページ)
大手回転すしチェーンは安くてうまいすしを迅速に提供することで成長を続けてきたが、そのビジネスを支える厨房はどのようになっているのだろうか。くら寿司の新店オープンを次々と手掛ける若きリーダーに話を聞いた。
指導してくれたオープニングリーダーのようになりたい
田村氏は一般社員から店長に昇格した際、こなさないといけない業務が一気に増えたため、そのギャップに悩むことがあったという。しかし、当時、自分を指導してくれたオープニングリーダーのおかげで、前向きに働くことができるようになった。「当時のリーダーのように、職場環境が変わることで生じるギャップをなくしてあげられるような存在になりたい」と田村氏は語る。
オープニングリーダーの仕事は体力的な負担も大きいという。約5週間ごとに全国各地を飛び回ることになるのだが、新天地では会社が用意した場所を仮の住まいとし、時には長時間店舗に張り付かないといけないからだ。しかし、学生時代にスポーツで鍛えた身体と、「全国を移動できるのが楽しいです」(田村氏)という好奇心で乗りきっている。
大手回転すしチェーンが全国各地に生まれることで、多くのお客が安くてうまいすしを食べられるようになった。しかし、その背景にはこのような企業努力とそこで働く人の思いがあったのである。
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