モネにゴッホ、ムンクも ラテアートで名画“描く”「飲める美術展」:展示は1回10分、ネスレ日本が開催(1/2 ページ)
ネスレ日本がラテアートで名画を再現した“美術展”をスタート。カフェラテの上に絵をプリントしたラテアートシートを載せた。1回10分限定だが実際に注文することも可能。
ネスレ日本はモネやゴッホ、葛飾北斎など世界の名画をカップに浮かべたラテアートを展示・販売する催し「ネスカフェ フォトラテ 飲める美術展」を、ネスカフェ原宿(東京・渋谷)で12月4日からスタートした。25日までの期間限定。営業時間は午前11時〜午後9時。東京で展覧会が開かれているムンクやフェルメールの作品も登場する。
モネ「睡蓮(1906年)」、ゴッホ「自画像」、葛飾北斎「神奈川沖浪裏」といった名画を再現したラテアート20点を店内に展示する。本物の絵でなくカフェラテの表面に浮かべるため、展示時間はわずか10分間に限定。午後2時、4時、6時の1日3回展示する。
1枚300円で名画「飲めます」
名画を再現する際には、熱い飲み物の上に載せると溶けてラテアートになるシート状の食品「ラテアートシート」を使う。今回の展示では、10月に開始した「ネスカフェ フォトラテ」というサービスを活用。写真やイラストなどをネスレ日本のWebサイトへ申請すると、ラテアートシートに仕立ててくれる。
店内では、名画のラテアート10点を実際にカフェラテとして注文して飲むことも可能だ。300円(税込)でカフェラテ1杯に1枚の「名画」を浮かべられる。
ネスレ日本で同展を担当する大西克啓さんは「東京でいま多くの絵画展が開催されていることもあり、名画の細かい部分を再現することでラテアートシートのクオリティーを見てもらいたいと考えた」と話す。
ネスカフェ原宿の店頭やネスレ日本のWebサイトでは、展示作品のラテアートシートやコーヒーマシンなどを詰め合わせた限定セットも販売する。
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