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休止間近!「上野動物園モノレール」が担った“意外な役割”:日本最古、62年間の軌跡(3/4 ページ)
11月1日から、日本最古のモノレールが運行を休止する。上野動物園モノレールだ。300メートルを結ぶ約1分半の路線だが、62年間を振り返ると、さまざまな困難を乗り越えた歴史があった。休止前にその歩みを振り返ってみては。
進化した4代目車両
このとき新しく製造されたのが、4代目の現行車両だ。2001年から運行している。初代から全ての車両を製作してきた日本車輌製造が今回も担当した。
4代目車両は、公共交通の実験としての意味合いが強かった昔の車両と比べると、カラフルで親しみやすいデザインになっている。座席の形状も昔の車両から変化している。車両中央に長い座席が背中合わせに設置されており、座って窓の外の景色を楽しめるようになっている。2両編成で1両当たり31人乗り。全員が座った状態でしか走れない。
だから、モノレールに乗るために長い行列ができることも珍しくない。「移動手段というよりは、遊具のような感じで乗っていただいている」(担当者)。ファミリーを中心に、まるで空中散歩をしているように景色を楽しんでいる。
ちなみに、上野動物園モノレールの運転手は、もともと地下鉄の運転士だった人が多い。免許を持つ職員が再雇用されて、モノレールを運転しているケースが多いという。
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