氷河期世代、仕事に関する調査で不名誉な「3冠王」 バブル世代、ゆとり世代と比較して悲惨な結果に:行政へ不満の声も(2/2 ページ)
Indeed Japanが就職氷河期世代の仕事に関する調査結果を発表。バブル世代、ゆとり世代と比較を行った。非正規雇用の経験率、非正規雇用での転職回数、仕事に関する意識の3分野で、不名誉な「3冠王」となる悲惨な結果に。
氷河期世代はどんな点に不満を抱えているのか
氷河期世代は、転職に対してどのような不満や課題感を持っているのだろうか。同世代のうち、3年以内に転職を考えている215人を対象に聞いたところ、トップは「年齢や性別が理由で、採用されない(採用されにくい)」で34.9%。
2位以下は、「やりたい仕事が見つからない/探し方がわからない」(29.3%)「どんな仕事が自分に合うのかわからない」(23.3%)と続く。最近では政府を中心に、氷河期世代を対象とした採用も増えてきているが、「行政の支援が不足している」(12.1%)という回答も少なからずあった。
「ミドル」の仕事検索が急増
Indeed Japanは、「ミドル」「中高年」「40代」など、年代に関連するワードでの仕事検索に関する調査結果も発表した。14年11月〜19年10月の期間で調査を実施し、日本においてIndeedで検索された対象ワードの検索数を毎月集計。14年11月の仕事検索数を「1」として相対値を算出した。
期間中、最も検索数が伸びたワードは「ミドル」で、最大24.9倍だった。「シニア」が最大4.6倍、「中高年」が最大3.1倍だったのと比較すると、ミドルでの検索は突出した伸び率だといえる。
なお、「ミドル」と合わせて検索された回数が多かったワードは「事務」「製造」「販売」など。職種を指定した検索が多いことから、自らの経験を生かすことを前提に転職を考える人が多いようだ。一方、「中高年」では、年収額を指定した検索が多かった。
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