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デバイスも自宅へ発送する徹底ぶり 「フルリモート」で入社式と新人研修を実施したサイボウズ、その裏側2月時点で複数シナリオを想定していた(3/5 ページ)

新型コロナウイルスの影響を受け、入社式を延期したり、入社自体を後ろ倒しにした企業も少なくない。そんな中、サイボウズはフルリモートで入社式・新人研修を行った。デバイスの受け渡しだけは出社して行う企業がほとんどだが、サイボウズは新入社員の自宅へ送るほどの徹底ぶりを見せた。これまでにない取り組みで、どんな発見があったのか。

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契約書類も手書きからオンラインへ移行

 これまでは手書きしてもらっていた雇用契約書と誓約書も、今回からkintoneアプリで契約を締結できるように電子化した。kintoneの「承認フロー機能」を使えばログが残るので、意思の確認ができ、契約書の調印にも使えるのだという。

 入社式を開始してから、最初の10分間は「ウェルカムタイム」を実施した。あらかじめ全社員に対して、都合のつく人は参加するように伝えておいたそうだが、何と総勢で250人が集まった。先輩たちが歓迎して手を振ってくれたりするのは、壮観だったことだろう。

 「新入社員にアンケートしたところ、250人が待っていたことで、歓迎されている感じを受けたそうです。例年だと、せいぜい部屋に入れて30〜40人ですが、オンラインだと、むしろ全社的にウェルカム感を伝えられるというのは学びでした。来年コロナが収束していたとしても、こういう仕掛けをするのは面白いなと思いました」(高木氏)


253人がZoomに参加した2020年のオンライン入社式の様子

 入社式の翌日から、研修がスタート。初日には、これまでやったことのない研修を実施した。「自己紹介ワーク」と「テキストコミュニケーション研修」だ。

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