2015年7月27日以前の記事
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富士急行に、なぜ乗客が集まるのかガチンコの鉄道(4/5 ページ)

私鉄グループ各社のなかで、多角経営により東証一部へ上場しながら、鉄道事業にも本気で挑んでいるのが、富士急行だ。本社は人口4万6000人ほどの山梨県富士吉田市にあり、メイン路線は大月駅から富士山駅を経て河口湖駅までの延長26.6km。そんな地にありながらも営業係数は100を切り、黒字を維持している。今回は、富士急行が取り組む本気の鉄道事業を紹介したい。

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 また、利便性の高い特急も運行されている。千葉・新宿から直通する「富士回遊」だ。定期列車3往復がE353系3両編成により運行される(千葉・新宿〜大月間は「あずさ」「かいじ」と併結)だけではなく、臨時列車としてE257系による列車も運行される日がある。


「富士回遊」は人気が高い

 これらの特急車両は、最大勾配40パーミル、急曲線の富士急行線内を走り、富士山への期待を高めながら、自然豊かな風景の中を走っていく。

 また富士急行の列車に乗車し、河口湖駅で下車した際には、改札で若い駅員が多くの外国人観光客と英語で接していて、社員教育もしっかりしていると感じた。また河口湖駅では、撮影会も行い、ファンサービスにも務めている。


河口湖駅の観光向け商業施設

 列車運行に関するこれらのさまざまなエピソードからわかる通り、富士急行の列車からは「おもてなし」が感じられ、これこそが多くの観光客の利用につながっているのだ。

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