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世界初! エネルギーを生み出す北極圏のホテル デンマークの建築家が抜擢された理由独自の武器(2/5 ページ)

人口約580万人の小国ながら、世界中を魅了するデンマークの建築やインテリア。現地には、建築設計を学ぶために世界各国からやって来ているが、建築家たちはどのように独自の武器を磨いているのか。

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日本語のハローにちなんで名付けられた「Haro Table Lamp」(写真提供:Space Copenhagen)

 こだわりを追求する過程で家具デザインも担うようになり、同社の家具は徐々に注目度を高めていく。20年には、設計を手掛けた「Haro Table Lamp」が世界的なデザインアワード、Interior Design's Best of Year Awardsのフロアライト部門で受賞。

 住宅や商業スペース用にさまざまなインテリアで利用できるよう設計されたこのランプは、日本人の堀雄一朗氏が上海で立ち上げた家具ブランド、ステラワークスから発売されている。ステラワークスは、西洋と東洋、伝統と革新性を融合させたようなプロダクトを扱い、急成長している。話題の2社によるコラボレーションということで、関係者の注目が集まったのかもしれない。


2人が手掛けた世界一のレストラン・nomaの内装(写真提供:Space Copenhagen)

 「世界のベスト・レストラン50」で4度にわたり1位に選ばれ、予約が取れないレストランといわれるnomaの内装も請け負った。

 「nomaを担当した2003年当時の私たちはとても若く、非常に刺激的なプロジェクトでした。nomaはまだ今ほどの知名度はありませんでしたが、内装の責任者だったオーナーシェフ、レネ・レゼピ氏の言葉が忘れられません。彼が私たちに与えた唯一の条件は、『インテリアが料理そのものと体験の間に人工的なフィルターを作ってはいけない』ということ。彼は天才的だと思いました」 (Rützou氏)

 抽象的で解釈が難しい内容に聞こえるが、2人はレゼピ氏と十分な信頼関係ができあがっており、自由な裁量のもとでプロジェクトを進行できたという。

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