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世界初! エネルギーを生み出す北極圏のホテル デンマークの建築家が抜擢された理由独自の武器(3/5 ページ)

人口約580万人の小国ながら、世界中を魅了するデンマークの建築やインテリア。現地には、建築設計を学ぶために世界各国からやって来ているが、建築家たちはどのように独自の武器を磨いているのか。

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チームの国籍はバラバラ、国外から人材を確保

 従来のデンマークの設計事務所とは異なるアプローチを取ってきたことから、彼らは「国内で必要なスキルを持った人材を見つけるのに苦労した」と話す。

 「私たちは初期のころから、国内より国外での採用を強化していました。そのため一握りの素晴らしいデンマーク人スタッフは在籍していますが、約15人のスタッフの多くは国籍がバラバラで、15年以上続くダイバーシティチームが強みとなっています。文化の違いがもたらすフレッシュなエネルギーや会話の多様性を彼らは気に入ってくれているようです」(Henriksen氏)


世界的なインテリアアワードで受賞したニューヨークのホテル「11 HOWARD」の内装(写真提供:Space Copenhagen)

 国内外で大小さまざまなプロジェクトを請け負う同社には、フルタイムのスタッフ以外にプロジェクトに応じてコラボレーションする仲間が世界中に存在する。

 「すでに多くのパートナーと協力体制を築いているものの、私たちは常に各国の新しいパートナーを求めています。もちろん、日本でも」(Henriksen氏)

 彼らは、すでに日本とのプロジェクトも始めている。虎ノ門ヒルズプロジェクトの一環である虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称、2023年7月竣工予定)内に建設される予定のホテルの設計を請け負っているのだ。

 「5年ほど前に開始したこのプロジェクトは、まだ完成前ということで多くを語ることができませんが、とても興味深く先見の明のある企画だと感じています。日本で最先端のプロジェクトに携わるのは、私たちにとって夢のようなことです」(Rützou氏)

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