元女性サッカー選手がエンディングビジネスで起業 墓選びで最適なプランを提案:市場は拡大(3/3 ページ)
実業団のサッカーチームで活躍を夢見た選手が、身内の死をきっかけに「終活」に目覚め、起業して「貴方にふさわしいお墓の在り方」を提案するコンサルタントビジネスを展開している。納得のいく墓選びをするためのビジネスを「供養のカタチ」というブランドで始めた石原千晶代表に狙いを聞いた。
大手ゼネコン関連会社と取引
――個人相手のビジネスが難しくなり、法人を狙うことにしたようですが、法人との取引関係はどうやって切り開きましたか。
法人との新規取引は、キャリアの乏しい私には難しいですが、紹介してくれるサポート企業のおかげで、いくつかの法人企業、とくに福利厚生の担当者にアプローチできました。成功した第1号が、信用金庫の紹介で契約することができた大手ゼネコンの福利厚生を担当する関連会社です。社員とのお墓の個別相談や「終活」についてなどワンパッケージでサービスするものです。まずは取引先企業との信頼関係を構築して契約を増やしていきたいと思います。ほかにも交渉中の大手企業があり、一歩一歩実績を積み上げていければと思います。
――今後はどういう形で営業活動を広げようと考えていますか。
現在は1人で関西地区だけの営業活動をしています。もう少し広がってくれば人を雇って範囲の拡大も考えますが、当面は法人の顧客を1社でも増やしたい。このほかセミナーなども開催して、個人相談などによって、少しずつアイデアを実現したいと考えています。
また、ウェディング業界に比べて供養業界では性的少数者(LGBTQ)への対応が進んでいないので、同性同士のカップルがお墓に一緒に入れないなどの状況にあります。今後はLGBTQの方々が安心して葬送儀礼を行えるよう、ガイドラインの作成などにも取り組んでいきたいと思います。
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