コラム
本格導入はいつ? JALが実証実験を進める3つの「デジタル健康証明書」:混乱を解消したい(1/5 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、空港が大変なことになっている。日本から海外へ渡航する際、各国ごとに必要な手続きや入国後の制限が大きく異なり、航空会社にも利用者にも混乱が広がっているのだ。こうした騒ぎを解消するために……。
5月3日、欧州委員会は夏の観光シーズンに向けて、EU域外からの不要不急の渡航を緩和することを提案。同時に、ワクチン接種など個人の健康情報をスマートフォンなどで表示できる「デジタル・グリーン証明書」の導入も計画されている。
米国では、同国独自のデジタル健康証明書アプリ「VeriFLY」が、すでに一部路線で導入済みだ。中国では、入国するすべての人に健康電子申告(健康コード)の提出を義務付けている。
こういった各国の動きに伴い、日本でも「デジタル健康証明書アプリ」の実証実験が本格化。米国独自の「VeriFLY」、世界共通のデジタル証明書を目指す「コモンパス」、世界30社の航空会社が取り組む「IATAトラベルパス」の導入を見据え、JALやANAが4月より実証実験を始めている。
各アプリの違いや本格導入までの道のりをJAL CX企画推進部 デジタルCXグループの塚本達(つかもと・とおる)氏に聞いた。
関連記事
- 退職金4000万円上乗せ! パナの「50代狙い撃ちリストラ」は“正解”なのか
パナソニックが「50代社員」を対象に、大規模なリストラに踏み切る――。ダイヤモンド編集部が同社の内部資料を入手して報じたわけだが、“働かないおじさん”をターゲットにしたことは吉と出るのだろうか。長い目で見ると……。 - 僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由
香港アクション映画の象徴的存在、ジャッキー・チェンのイメージダウンが止まらない。隠し子である「娘」の振る舞いや、自伝で語られた「ダメ人間」ぶりなどが欧米やアジアで話題になっている。私たちのヒーローだったジャッキーに何が起きているのか。 - コロナ禍で、なぜ「高級スポーツカー」が売れているのか
海外で、高級スポーツカーが売れているという。コロナ禍、多くの日本企業は苦戦しているのに、なぜ高級車が売れているのか。 - 自粛ムードが漂っているのに、なぜ星野リゾートやドーミーインは続々と開業するのか
新型コロナウイルス感染拡大を受けて、ホテル業界が苦しんでいる。この先、一体どうなるのか。星野リゾートとドーミーインの取り組みを見ると……。 - トイレ界のスタバを目指す! 東南アジアに広がる「1回33円」の有料トイレ
タイやベトナムなどで、有料の公衆トイレが人気を集めている。運営しているのは、スイスの会社「ミスター・ルー」。1回33円の有料トイレはどんなところなのか。共同創業者の2人に話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.