本格導入はいつ? JALが実証実験を進める3つの「デジタル健康証明書」:混乱を解消したい(2/5 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、空港が大変なことになっている。日本から海外へ渡航する際、各国ごとに必要な手続きや入国後の制限が大きく異なり、航空会社にも利用者にも混乱が広がっているのだ。こうした騒ぎを解消するために……。
日本に入国できない日本人も。混乱続く国外移動
日本から海外へ渡航する際、各国ごとに必要な手続きや入国後の制限が大きく異なり、航空会社にも利用者にも混乱が広がっている。現状、トルコやハワイをはじめ一部の国や州は諸条件に当てはまる陰性証明書を提出することで入国できるが、多くの国では不要不急の渡航を拒否するなど厳格な措置が取られている。
また、日本に帰国した際にも非常に厳しい検疫が待ち受けている。日本政府が指定する「出国前検査証明」や健康状態などを記入した「質問票Web」など関連書類・データ一式の提出、「接触確認アプリ/COCOA」、位置情報アプリ「OEL(Overseas Entrants Locator)」、ビデオ通話アプリの「Skype」または「WhatsApp」のダウンロード、加えてだ液によるPCR検査とその陰性結果も必要だ。さらに、感染状態が悪い国からの帰国者は、指定ホテルで3日間隔離される。
特に要注意なのが「出国前検査証明」で、 厚生労働省の所定フォーマットが推奨されているが、現地の状況により所定フォーマットを利用できない場合もあり、検疫で足止めを食らう人が続出しているらしい。
現在、日本が承認している検体は「鼻咽頭ぬぐい」と「だ液」のみで、「鼻腔ぬぐい」「口腔ぬぐい」「咽頭ぬぐい」などは認めていない。また、検査時間は「検体採取が出国前の72時間以内」となる。
このややこしさから、各所で誤りや勘違いが多発しているのだ。NHKのニュースによると、4月19日にオランダから到着した30代の日本人男性、米国から到着した20代の女性が書類の不備などを理由に入国を拒否され、現地に送還されたという。
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