オープン1週間で満室! 在宅勤務の20代がソーシャルアパートメントを選ぶワケ:現地を取材(4/7 ページ)
グローバルエージェンツが5月末にオープンしたソーシャルアパートメント「ネイバーズ鷺沼」が人気である。開業2カ月前から集客を開始したところ、約180件の問い合わせを集め、オープンして1週間後には全60室が満室に。住民の多くは20代のリモートワーカーだ。
約90%がリモートワーカー。働く若手に選ばれるワケ
ネイバーズ鷺沼の入居者の平均年齢は28.5歳、男女比率は4.5:5.5で女性が少し多い。集客を開始した当初から女性の申し込みが多く、途中から広告のターゲットを男性のみに絞るなどして、なるべく半々になるように調整したそうだ。
「当社の類似物件と比較して女性の需要が多かったのは、個室の収納の広さ、リモートワークに特化したコンセプト、内装デザインが魅力的だったのではと分析しています」(高橋さん)
個室は7.5畳近くあり、一人暮らしでは十分な広さといえそうだ。高橋さんが言及していたとおり、収納スペースはかなりワイド。ゴルフバックやスキー板が入るくらいの高さがあり、シェアハウスにありがちな「モノが置けない問題」で悩むことはなさそうだ。
もう一つ特徴的なのが、月に数日以上リモートワークをする人が約90%にのぼること。そのうち10人がフリーランサーだ。
「コンセプトに沿った入居者が集まったため、他の物件と比較して平日の日中に共用ラウンジを利用する人がかなり多い印象です。中でもConcentrate & Coffee breakがもっとも利用率が高く、『集中しやすい』『PC画面を他の人に見られる心配がない』といった声が聞かれます」(高橋さん)
ネイバーズ鷺沼が都内近郊で働く20〜30代から人気を集めた理由を尋ねると、高橋さんは以下2つを挙げた。
(1)立地・価格帯・居室の広さ、いずれもバランスが良かった
(2)コンセプトが現代のニーズにマッチした
「9万円前後の家賃に対して、都内へのアクセスの良さとゆとりのある個室を兼ね備えていること。そして、3つの共用ラウンジを設置し、働きやすさと暮らしやすさを融合した点が、ニューノーマルな現代の暮らしにマッチしたのだと考えています。当社の別物件からの引っ越しや以前、入居していたリピーターの入居者も10人いました」(高橋さん)
ネイバーズ鷺沼には、最新のゲーム機やビリヤード台などコミュニケーションにつながる仕掛けが多く、これも魅力かもしれない。ちょうど取材の際も数名がビリヤードを楽しんでいた。
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