2年で3万台が売れた! スマホ操作の聴覚サポートイヤフォンが好調なワケ:3万円で高機能(5/6 ページ)
聴覚サポートイヤフォン「Olive Smart Ear(オリーブ スマート イヤー)」の売り上げが好調だ。約2年で3万台ほど売れたというが、どういった特徴があるのだろうか。製造・開発元のオリーブ ユニオンに、取材したところ……。
加齢性難聴の母が片耳・両耳で試してみた
今回、中等度難聴を患う筆者の母が「オリーブ スマート イヤー」を数週間試着し、聞こえ方の変化も取材した。同製品は片耳タイプだが、ユーザーの中には2点購入し両耳に装着して利用する人もいるそうで、片耳と両耳どちらも試してみた。
高齢者にとって最初の難関は、ブルートゥースの接続と音の調整。73歳の母にはブルートゥース接続が難しかったようで、初期設定は同居家族がサポートしたが、音の調整は自身でも行えた。まずは片耳に装着して利用したところ、明らかに聞こえ方の変化が現れたそうだ。
「静かな部屋でテレビを鑑賞する際、今までまったく聞き取れなかった10以下の音量が聞き取れるようになりました。やや騒がしいファミレスで友人と食事をしたときも、体を前のめりにすることなく、相手の声が聞き取れました」(筆者の母)
最初の1週間は自分の声が響くなど違和感があったが、何度か音を微調整するうちに、ちょうどいい聞こえ方になったとのこと。興奮気味に「よく聞こえる!」と話しており、確かな変化を実感できているらしい。
続いて両耳に装着した際の変化も聞いた。
「片耳よりも確実によく聞こえます。静かな部屋だと音量を2まで下げてもテレビの音が聞こえるほど。これまでは周囲の迷惑を気にして字幕だけにしていた夜間のドラマ鑑賞が、音ありで楽しめるようになりました」(筆者の母)
聞こえ方には非常に満足しているが、歩いたり、しゃべったりすると耳から外れそうになる不安定さだけ唯一気になると話していた。ただ、イヤーキャップは複数サイズが同梱されており、サイズ調整は可能だ。母の場合は耳の穴が小さいようで個人差もあるかもしれない。
関連記事
- 真っ先に変えるべきは日本人の「思考」 オードリー・タンが貫く「透明性」と「多様性」
新型コロナの封じ込め戦略など、台湾の存在感が抜きん出ている。その中心人物として活躍しているのが、デジタル担当政務委員大臣のオードリー・タン氏だ。コロナ禍を通じて、日本が台湾に学ぶべきことは何か。 - コロナ禍で売上は1.5倍! 耳をふさがない「骨伝導ヘッドフォン」は何がスゴいのか
新型コロナの感染拡大を受けて、宿泊業や外食産業は大きくダメージを受けているが、そんな中でも前年比で売り上げを伸ばしているアイテムもある。「骨伝導ヘッドフォン」だ。なぜ、この商品が売れているのかというと……。 - トイレ界のスタバを目指す! 東南アジアに広がる「1回33円」の有料トイレ
タイやベトナムなどで、有料の公衆トイレが人気を集めている。運営しているのは、スイスの会社「ミスター・ルー」。1回33円の有料トイレはどんなところなのか。共同創業者の2人に話を聞いた。 - オープン1週間で満室! 在宅勤務の20代がソーシャルアパートメントを選ぶワケ
グローバルエージェンツが5月末にオープンしたソーシャルアパートメント「ネイバーズ鷺沼」が人気である。開業2カ月前から集客を開始したところ、約180件の問い合わせを集め、オープンして1週間後には全60室が満室に。住民の多くは20代のリモートワーカーだ。 - 入居待ち6500人! デンマーク発のコンテナ住宅が熱望される理由
デンマークの首都コペンハーゲンに、6500人もの学生が入居待ちをしている大人気の賃貸住宅が存在する。コンテナを使った集合住宅だ。なぜコンテナ住宅に住みたいと思っている学生が多いのかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.