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家具・家電のサブスク「CLAS」の売り上げが、3倍ペースで伸びているワケ採算より「ビジョン」を優先(5/6 ページ)

家具・家電のサブスクリプションサービス「CLAS」(クラス)は、9月に総額約21億円の資金調達を発表した。毎年3倍ペースで成長している同社は、この資金調達でさらなる事業規模の拡大を狙う。どのような暮らしの未来を描き、どのような戦略で事業成長を遂げてきたのか。

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3年間の運営で見えた「暮らしの変化」

 創業から3年間の成長率でいうと、1回目の緊急事態宣言が発令された20年4月に利用者数がグッと伸び、その後も比較的ハイペースで伸び続けているそうだ。


20年4月以降、成長率の伸びが顕著だ

 「この3年間で、さまざまな暮らしの変化が見えた」と久保氏は言う。

 「事業が順調に成長していることから、家具や家電を持たずに利用する生活様式が浸透しつつあると感じています。当社の調査では、イス、ベッド、テーブルが人気トップ3の商品で、平均レンタル期間は2年。この結果から見えたのは、大型家具・家電に残るユーザーペインの存在です。

 実際、引っ越しの際にベッドやソファなどを買い換えるのって、ものすごく労力がかかりますよね。業者を手配して数万円を払って処分し、新しい部屋に合うソファを購入するという一連の作業に課題を感じている方が多いのだろうと思います」

 コロナ禍では、家具を交換するユーザーの増加も目立った。ダイニングテーブルセットから仕事用のデスク&チェアに、通常のソファからソファベッドに、といった具合だ。スタンディングワークにも対応可能な昇降式のリフティングテーブルも好評で、仕事も、くつろぐこともできる2way、3wayの幅広い用途の商品が求められているとのこと。

 法人向けでは、パーテーションやオンラインミーティング・商談などに活用できるフォンブースが人気に。防音設計のフォンブースは工事が不要で、導入したその日から快適な環境でリモート作業や会議ができるそうだ。


コロナ禍で好評を得ている個室型フォンブース Kolo(コロ)

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