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フィリップ モリス インターナショナルCEOを直撃 IQOSをいかにして日本市場に訴求したのか?新・たばこビジネス【前編】(2/2 ページ)

「煙のない社会」を提唱し、10年以内に日本国内の紙巻たばこの販売から撤退を目指すフィリップ モリス インターナショナル。

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世界に先駆けて日本で発売した理由

――なぜイルマを世界に先駆けて日本で発売したのですか? イルマに期待する役割とは。

 煙のない社会の第一歩は日本から始まり、確かな成功を収めたと考えているからです。日本の消費者との関係も深いので自然なことだったと思います。

 イルマに期待する役割は、紙巻たばこの消費者が、加熱式たばこに移行してもらう橋渡しです。これによって加熱式たばこのカテゴリーはより成長すると考えています。日本では10年以内に煙のない社会が実現できると考えていますが、現状でも成人喫煙者の2割以上が紙巻たばこをやめて加熱式たばこなどの代替製品に移っています。

――IQOSは日本で一定のブランドとして定着しました。極端な質問かもしれないですが、フィリップ モリスの社名をIQOSに変えた方がさらなるブランドの訴求に役立つのではないですか?

 実はそう考えたことがないわけではないのです。しかし、フィリップ モリスという社名には、私自身も全従業員も誇りを持っています。IQOSというブランドを持っているフィリップ モリス、大きなことを成し遂げたフィリップ モリスという会社名は今後も重視していきたいと考えています。今後、その他のブランドも出てくると思いますが、当面の間は「フィリップ モリス インターナショナル」という社名を変えるつもりはありません。


IQOS イルマ・サンセットレッド
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