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なぜ「JRE POINT」はここまで普及したのか、JR東日本のポイント戦略鉄道のポイント経済圏(3/4 ページ)

かつては複雑な印象があったJR東日本のポイントサービスだが、2016年に「JRE POINT」が登場したことで、状況が一変した。なぜ、JRE POINTは現在ここまで普及し、ポイントがたまりやすくなったのか。

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チケットレスへの移行とポイント制度

 21年3月、同社は「リピートポイントサービス」を開始した。同一月内に同じ運賃区間を10回利用すると、運賃1回分のポイントが還元されるというものだ。10回を超えると、毎回運賃の10%を還元。この還元スタイル、ピンとくる人もいるのではないだろうか。回数券からの移行を促しているのである。

 コロナ禍の真っただ中、通勤定期の利用は減っていた。しかし、キャッシュレスとチケットレスは推進したい。一方、回数券は一般の券売機では扱いがなく、指定席券売機で買うようになっている。回数券は、基本テレワークでたまにしか会社に行かない人に再注目される状況となり、同社はチケットレスへと誘導するためにこのような施策を導入した。


時差通勤でポイントが還元されるイメージ(出所:リリース)

 また21年3月15日から2022年の3月31日までの期間限定で、「オフピークポイントサービス」も始まった。ピーク時間帯の前にずらして改札を通れば15ポイント、あとにずらせば20ポイントの還元となる。コロナ禍ということもあって、分散乗車を狙いとしている。22年3月までにコロナが収束していることを願いたい。

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