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りそなホールディングス南昌宏社長が語る コロナ禍でも業績好調の理由アプリは431万ダウンロードを突破(3/6 ページ)

りそなホールディングスは2022年3月期の中間決算を発表。銀行本来の業務からの利益である「資金利益」「フィー収益」「その他業務利益」の合計である業務粗利益は、前年同期比58億円増の3231億円で、親会社株式に帰属する中間純利益は同244億円増の808億円だった。同社の南昌宏社長にコロナ禍でも好業績の理由や今後の戦略を聞いた。

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決済は新しい成長分野

 人間が変わるのが難しいように、企業が変化することは簡単なことではない。実際にどういったことを変えるのだろうか。

 「ご指摘の通り、そんなに簡単な話ではないのは事実です。まず従業員の意識をどう変えていくのか。具体的な道筋、個人の知見やノウハウを高めるやり方、組織能力を高めるやり方の道筋も明確に示して行動に移していかなければなりません。お客さまとの対話の中にも学びがあり、お客さまのほうが業界のことは詳しいので、それを吸収して学び、組織知にしていこうという流れが変化の1歩目です。

 もう1つは、人間は経験したことがないことを想像しながら進んでいくのは苦手だと思うのです。それだけに小さな成功体験や結果を確認しながら前に進んでいくのが大事です。SX、DXで半歩先にいくには、どういう準備、仮説、アプローチが必要なのかをずっと考え続ける以外にないと思います」

 その一方で南社長は「Face to Faceという対面での接客に価値があると思っていまして、いろいろなサービスを提供してきました。事業や資産の承継、働き方改革、再成長支援など、深いコンサルティングが伴う分野でも結果が出てきました」と話す。

 「Face to Faceの領域にもデジタル武装がなされた状況で、人への質的な共感力、商品の提供能力や説明能力といったものを高めていくことが重要だと思います。B2Bでは法人サイドの中で動いている、または取引先と動いているデータと向き合うことで新しいビジネスチャンスがあると考えています。デジタルと先ほどのデビットカードなどの決済は新しい成長分野と理解しています。リアルとデジタルを融合させながら、どうやって新しい価値づくりをするかが重要だと考えています」

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