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“ダサい”と評判の4℃、5年連続の業績後退を「コロナのせい」で片付けるべきでない理由:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(2/3 ページ)
ネックレスやリングをはじめとした宝飾品ブランドとして有名な、「4℃」を手がけるヨンドシーホールディングスの業績が悪化を続けている。
4℃は”ダサい”?
「4℃ プレゼント」などと検索すると、「ダサい」「嬉しくない」などといった不穏な検索サジェストも散見される。
10年代前半までは、4℃にまつわるネット上の反応を見ると、Yahoo!知恵袋などでは4℃ブランドに対し好意的な投稿が多く見られた。
しかし4℃の業績が後退を始めた17年以降は、ブランドに対する手厳しい評価の投稿や記事が増加しており、20年には30代の女性が婚活相手からもらったカナル4℃のアクセサリーに不満を呈するTwitterの投稿が炎上したこともある。
例えば、「クリスマス 4℃」で検索をかけると、まずクリスマスに4℃を贈る是非について問うた記事や、4℃をプレゼントする際に避けるべきアイテムについて解説された記事が、本家の商品よりも上位に表示される。この時点で、クリスマスに4℃をプレゼントしようとした人の多くは足がすくんでしまうのではないか。
ヨンドシーホールディングスはコロナ禍に伴うクリスマス商戦の不振が業績後退の主要因と発表している。しかし、ライバル企業で業績を伸ばしている会社が存在していたり、コロナ前からも業績が後退していたり、検索結果やSNSの評判が芳しくなかったりすることが近年の業績後退の主要因ではないだろうか。
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