2015年7月27日以前の記事
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ビットコインのマイニング、実は再エネが6割? 仮想通貨はSDGs的にアウトなのかあの会社の「SDGs」(4/4 ページ)

仮想通貨、特にその代表であるビットコインが膨大な電力を消費することはよく知られている。その電力消費量は約130TWh、アルゼンチン1国分ともいわれる。日本の電力消費量の14%にも達する量だ。仮想通貨、そしてその基幹技術であるブロックチェーンは、SDGs的に“アウト”なのだろうか。

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仮想通貨のSDGs影響は?

 では、仮想通貨はSDGs的に、ネガティブなのだろうか、ポジティブなのだろうか。このように各種の仕組みを見ていくと、一口に“仮想通貨”というだけでは、どちらとも言いがたい。

 BITPOINTの小田氏は、現在の状況をこのように評価する。「ネガティブ、ポジティブの両方がある。ただしこの流れはもう止められない。これだけ大きくなったマーケットと産業をどううまく活用していくかが重要だ」

 ビットコインが大量の電力を消費しているのは事実だが、ビットコインだけが仮想通貨ではないし、仮想通貨の基盤であるブロックチェーンはSDGsの実現にも貢献している。そして、ビットコインマイニングが本当に再エネの余剰電力を使っているのなら、環境への影響は意外と小さいかもしれない。

 なにより、世界では仮想通貨の保有者比率が急速に上昇している。この現実を受け止めた上で、いかにSDGsに貢献した使い方を模索するかが求められる。

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