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認知度50%から国内シェア1位へ、サブスク殺到のデロンギ・ジャパン社長の戦略:家電メーカー進化論(6/8 ページ)
コーヒーメーカーやオイルヒーターなどで知られるイタリアの家電メーカー、デロンギ。認知度50%、ダウントレンドの売り上げという状況から、国内の電気ストーブやコーヒーメーカー市場で金額シェア1位となるまでの道のりを、日本法人のデロンギ・ジャパンの成長を牽引した杉本敦男社長に聞いた。
成長のため、デロンギ以外の商品も展開
現在、デロンギ・ジャパンの主力カテゴリーはコーヒーマシン、オイルヒーター、調理家電の3つ。その中では、デロンギブランド以外の商品も取り扱っている。例えばブラウンのハンドブレンダーは、製造とグローバルで販売をデロンギが行っている。また法人向けのコーヒーマシンブランド「eversys(エバシス)」は、グローバルで唯一、代理店ではなく現地法人であるデロンギ・ジャパンが取り扱っている。
「ブラウンのハンドブレンダーは、導入期は大変でしたが、現在はシェア1位を実現しています。会社は成長させていかないと利益が出てきません。成長が止まると、いろんなトラブルが起こります。ですから、どう成長させていくかを常に考えなければいけません」(杉本氏)
とはいえ、現地法人である以上、自分でビジネスを作るわけにはいかず、親会社と相談しながら決める必要がある。また基本的には、グローバルが決めたことには従わなければならない。
「やることを決めるのは親会社ですが、どうやるかという方法は私達に任せられています。例えばエバシスは親会社が買収を決めたのですが、日本にはエバシスの代理店がなかったので、デロンギ・ジャパンに販売の話が来ました。会社を成長させるために新しい事業を作り出すのは親会社の仕事で、どう成長させるかはローカルの判断です」(杉本氏)
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