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東銀座の築地銀だこで「本気のデジタル化」をしたら、何が起きた?:配膳からBGM選定まで(2/3 ページ)
「ギンダコハイボール横丁 東銀座店」で、店舗のデジタル化が進んでいる。配膳からBGM選定までデジタル化した店舗とは? デジタル化で得られた思わぬ成果とは? 話を聞いた。
配膳ロボは大人気、人間が残念がられることも
こうした課題を解決するため、同店では店舗のデジタル化を進めた。冒頭にも紹介した、AIカメラによるBGM選定、モバイルオーダー、POSレジ、配膳ロボットといったシステムだ。これらは全て、USENが「まるっと店舗DX」として提供しているものだ。
配膳ロボの「Servi」は、利用客からも人気だ。橋本さんは「『かわいい』という声が聞こえたり、写真を撮る方を見かけたりします。人間が配膳すると、残念がられることもあります」と笑顔を見せる。
Serviには3段のトレーが備えられており、一度に多数の料理をテーブルに運ぶ。足元の障害をセンサーで自動検知しながら進む仕様で、混みあった店内でも運用できるそうだ。重量センサーにより、客が料理を取れば自動的に元の位置に戻る。一度に複数のテーブルを順番に回るように設定もできる。
PCで事前に設定した動線に沿って動き、タッチパネルから指定した席に料理を提供する。同店では、導入時にロボットが通れるよう、座席配置を調整して動線を設定したという。
多くのデジタル化を進めた中でも、Serviの導入は特にホールスタッフの省人化に役立っているが、橋本さんは全てのホール業務を機械化したいわけではないと説明する。
「機械を入れたことにより、接客の良い点がなくなってしまうという懸念はありました。ロボットを喜ぶ方もいますが、嫌がる方もいます。ホールのスタッフは様子を見ながら、配膳すべき方には配膳して対応しています」
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