東京・銀座にダイソー、ワッツ、スリーコインズが続々出店 採算は取れるのかシミュレーションしてみた:磯部孝のアパレル最前線(2/5 ページ)
2020年から始まった新型コロナウイルスの感染拡大から2年がたつ。新型コロナウイルスは街の景色をもすっかり変えてしまった。東京・銀座も例外ではない。現在でも日本一高額な土地の代表格である銀座に、現在100円均一ショップの出店が増え始めている。
100均業界最大手の大創産業は旗艦店を出店
銀座初の100円均一ショップの出店となったワッツが入る商業ビルのメルサは、同じ銀座中央通りに沿いにもう一棟構えている。それは銀座5丁目のみゆき通りとの交差点に位置する「EXITMELSA(イグジットメルサ)」である。
このEXIT MELSAの5階には、4月28日に「#ワークマン女子」と、100均業界売上高2位の「セリア」がオープンする予定だ。
そもそも銀座中央通り沿いに商業ビルを構えるメルサは、名古屋の名鉄グループの企業で、「MEITETSU ELEGANT LADIES’ SHOPPING AVENUE」の頭文字を合わせた造語が名称の由来だ。
EXIT MELSAの5〜6階には免税専門店のラオックスがテナントとして入っていたが、21年9月30日に閉店。コロナパンデミックによる海外観光客の激減が影響したのだろう。その後6階には「M 銀座ウイスキー博物館」という日本のウイスキーや葉巻などを取り扱う店舗が4月1日にひと足早くオープンしていた。
コロナ感染によって、世界中の人の流れが変わってしまった。銀座は押しも押されもせぬ東京観光名所の一つで、観光客がショッピングを楽しむエリアだった。それが海外、国内問わず観光客が激減してしまっては、それらを相手にしていた商売では立ち行かなくなる。こうして従来の店舗と新たな商機を求めた店舗との新陳代謝によって、銀座の景色が変わっていくのだ。
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