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売り上げよりも営業利益 オラクル出身の「イトーキ社長」に聞く“オフィス3.0”の意義新しいかじ取り役(5/6 ページ)

社外から初めて次期社長としてイトーキに招聘されたのが3月に社長に就任した湊宏司氏だ。湊氏はIT大手の日本オラクルで最高執行責任者(COO)を務めていた。イトーキの新しいかじ取り役に、今後の方針を聞く。

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新卒で採用して育てる

――魅力的なオフィスを作るため、オフィスのデザインが注目される中で、イトーキにはデザインに関係する社員が多いようですが、その狙いは何でしょうか。

 当社のデザイナーは優秀で、オフィス業界の「アカデミー賞」ともいわれている一般社団法人ニューオフィス推進協議会と日本経済新聞社が共催している「日経ニューオフィス賞」というものがあり、12分野で賞が贈られますが、昨年、当社はそのうち5つの分野で賞を獲得しています。

 コロナ禍でニューノーマルになり、オフィスの重要性が高まりました。これまではオフィスのKPIはコストでしたが、今は働き方改革で、魅力的なオフィスのデザインが重要になってきました。

 デザインに関係する社員は150人いますが、新卒が大半で中途採用はあまりしていません。新卒で採用して育てるという考え方です。建築系と美大系の2種類あって、これがうまくミックスすることが重要です。デザイナーはイトーキの宝です。若い感性が重要な職種ということもあり、若い人が多く半数が女性です。

――絵や彫刻など現代アート作品をオフィスづくりに活用しているようですが、そのメリットは何でしょうか。

 魅力的なオフィスをつくるうえでの付加価値として、現代アート作品を取り扱っているアートプレイスという子会社を持っています。若いクリエイターの現代アート作品をオフィス内に置くことに対する評判は良くて、引き合いが多く来ています。アートは社員のコミュニケーションツールにもなり会話が増えて、良い効果を生んでいるというデータも取れています。

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