部下がドン引く 上司が「絶対にやってはいけない」育成法とは?:新任マネジャー駆け込み寺(1/3 ページ)
マネジャーの重要ミッションは部下の育成です。しかし気合が入りすぎると、少なからず空回りとなるのです。どこで間違えるのか、どうすれば部下を正しく育成できるのかを解説します。
マネジャーの重要ミッションは部下の育成です。特に新任マネジャーは気合が入り、「よし、自分こそが、部下を一人前に育ててやろう」と張り切るもの。しかし、これが少なからず空回りとなるのです。どこで間違えるのか、どうすれば部下を正しく育成できるのか。マネジャーとして知っておくと、日々のマネジメントも楽になるでしょう。
「俺が教えてやる」は厳禁
マネジャーがメンバーたちを育てようと意気込むことや、そのために積極的に育成プランを進めることはとても良いことです。しかし、気合が入りすぎて「俺が教えてやる」とメンバーに自己流の育成プランを押し付けるのは厳禁です。
業務時間外の時間も使ってメンバーのためにプログラムを作成。メンバーを招集し、いざ、あなた主催の社内研修がスタートします。
「さあ、みんな、いいか、いまからよく聞いてくれよ!」──あなたが培ってきたノウハウや考え方を、メンバーたちに滔々(とうとう)と披露していきます。
が、進めているうちに、気が付きます。途中途中で質問を投げかけたり、感想を聞いてみたりしても返答はありません。参加者たちの顔を見ていくと、誰もが微妙な表情でした。結局、事前のあなたのイメージとは裏腹に、重い沈黙のまま終了……。
よくあるマネジメントの失敗パターンが、いきなり上から「自己流を教えてやろう」とやってしまうことです。メンバーからすれば「いきなりかよ」「それは××さん流のやり方でしょう」「いまの現場のことを知らないのに……」という感想です。気合が空回りした結果、スタートから失敗し、周りから浮いてしまいます。
あなたが思っているほど、自己流の育成プランをメンバーは素晴らしいと思っていないのです。寂しいですが、残念ながら……。
まずメンバーに聞いておきたい「2つのこと」
思い返せば、日ごろの営業や企画プレゼンテーションなどと一緒のことで、いきなり提示する前に、相手のニーズを確認することが大事です。
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