Z世代女性がハマっている! 知られざる「アバター」映えの世界:毎日着替えている(2/5 ページ)
Z世代女性を中心に、アバターのおしゃれが盛り上がっている。3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO」やキャラクター着せかえアプリ「ポケコロ」では、デジタルファッションに課金する行為も珍しくない。フリーマーケットでは数十万円と高額で取り引きされるアイテムもあるとか。なぜ、Z世代女性はアバターを着飾るのか。
アプリの世界で暮らしている感覚
いかにも若年層の女性が好みそうな世界観を持つキャラクター着せかえアプリ「ポケコロ」。アバターが住むコロニー(星)と部屋(ゲーム内では「おへや」と表記)があり、部屋やアバターのビジュアルを飾ること、ユーザー同士のコミュニケーションが基本的なプレイ内容となる。
アバターというと「自身の分身」のようなイメージがあるが、「ポケコロにおいてはそうとも限らない」と中野氏はいう。
「アンケート調査の結果から、ユーザーの約半数は自身の分身のような感覚でアバターを捉えているようです。しかし、残り約半数は自分の子どもやペットのような自分とは異なる対象として、着飾ることを楽しんでいるようです」(中野氏)
ユーザー同士のコミュニケーションは、コロニーに生えている木に水をあげるという言葉を交わさないカジュアルなものから、掲示板やダイレクトメールでのやり取りも可能だ。
SNSのように「ポケとも」と呼ばれる友人申請制度もある。筆者が会員登録したところ、すぐに数名からポケとも申請があったが、「もぎり合いお願いします」というコメントがほとんど。これは「木に実った実をお互いにもぎり合いましょう」という意味のようで、ゲームをする上で木の実が役立つ場面があるそうだ。
熱心なユーザーは、毎日のように洋服を着替えて髪型やメイクを変えるなど、リアルな生活同様にポケコロの世界で暮らしているような感覚で利用しているのだという。
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