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日本IBMが、欲しい人材を採れる秘訣 独自の採用チームの実態に迫るダイレクトリクルーティング事例(2/4 ページ)

日本IBMは、人材獲得にどのように取り組んでいるのか。“積極的な採用”を可能にするチーム作りと、ダイレクトリクルーティングの手法に迫った。

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 「私たちタレントアクイジション部門は、日本IBMに属してはいますが、グローバルのタレントアクイジションと直結した形で運用しています。採用にかかる多大なコストが利益率にも影響するだけに、グローバルレベルで最適化した形で運用する必要があります」(佐々木氏)

 ただ、グローバルな視点で最適化されているのは理解できるが、各国で労働法制、文化、風習などが異なるのではないか。そのあたりの差異はどのように吸収しているのだろうか。

 「現地の特性を組み入れて仕組みを構築しています。例えば、採用チャンネルについてグローバルではダイレクトリクルーティングとリファラル(推薦・紹介)が主流ですが、日本IBMでは、(1)ダイレクトリクルーティング、(2)リファラル、(3)エージェント、(4)RPO(採用業務のアウトソーシング)の4つのチャンネルの実績を、コスト、リードタイムといった観点で見極め、目標達成を目指して採用計画を立てています」(佐々木氏)

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図1 採用チャネルの特性(図は日本IBM提供)

 日本の人材市場において存在感の高い、エージェント、RPOも活用しているということだ。とはいうものの最も注力する領域は、ダイレクトリクルーティングとリファラルだという。日本IBMでは13年頃からダイレクトリクルーティングを実施し、現在では最も採用割合の大きなチャンネルになっている。そして、これまでの実績を見ても、リファラルと並んで、総合評価が高いことが見て取れる(図1)。ダイレクトリクルーティングによる採用規模は、非公開としているが、その口ぶりから推測すると年間数百人規模で採用しているようだ。以後、本稿では、ダイレクトリクルーティングを軸に話を進める。

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