2022年上半期、売れた楽器ランキング 2位「歌声合成ソフト」、2期連続の1位は? 島村楽器調べ:1位は前年比売り上げが2倍
島村楽器(東京都江戸川区)は、2022年度上半期に売れた楽器ランキングを発表した。コロナ禍での行動制限の緩和を受けてか、ライブ活動に使用する楽器が好調だったようだ。
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島村楽器(東京都江戸川区)は、2022年度上半期に売れた楽器ランキングを発表し、21年度下半期のトップだった「防音室」が、引き続き1位を獲得したことが分かった。コロナ禍による巣ごもり需要で、自宅で楽しめる楽器の人気が続いていることに加え、行動制限の緩和でライブ活動に使用する機器がランクインする結果となった。
ランキングは、同社全店の楽器売上件数を前年同時期・既存店ベースで比較し、売上件数が伸びた楽器をランキング化した。トップは前回に続き「防音室」(前年比206%)で、主な使用用途として楽器演奏はもちろん、テレワークや動画配信、ゲーム配信での使用が挙げられた。最近は防音性能が高いだけでなく、室内の音の響きや使いやすさなども重視した防音室を求める傾向にあるという。
2位の「歌声合成ソフト」(同182%)は、ボーカリストがいなくても手軽にボーカル楽曲を制作できる商品。ボーカロイドが有名だが、他にもさまざまなタイプのソフトウェアを発売しておりラインアップが充実している。コロナ禍以降、PCで音楽制作を行うDTM(デスクトップミュージック)関連の商品が好調で、動画投稿で使用するテキスト読み上げソフトの売れ行きも良好だという。
3位は「カリンバ」(同180%)で、練習動画や教本によるレッスン以外にもセミナーやサークルの活動が行われるようになるなど練習環境が整備され、ブームで終わらず継続して楽しむ人が増えている。商品のバリエーションも豊かで、魅力にハマった人は2台目を購入するケースもあるという。
4位は「DJ機器」(同143%)、5位は「シンセサイザー」(同125%)と続いた。「DJ機器」はコロナ禍での演奏活動の自粛により売り上げが減少していたが、行動制限の緩和でDJをプレイする機会が増え需要が増加したという。「シンセサイザー」はコロナ禍で長期欠品していたが、供給が安定したことで販売量が増加。「シンセサイザー」の中でも電子管楽器が広く認知されるようになり、男女問わず幅広い年齢層で人気が定着している。
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