20代の約半数が「貯金額100万円以下」 毎月の平均貯金額が最も高かった年齢層は?:平均月収は全体で減少(3/3 ページ)
貯金アプリ「finbee」を運営するネストエッグが、貯金・お金に関する調査結果を発表した。各世代の貯金額や、毎月の平均貯金額が明らかになった。
支出が減った項目の上位に「旅行」「外食」「交際」「被服」
物価高が強まった22年と、21年を比較して支出が増えた項目を聞いたところ、全世代共通で、1位が「食費」(51.9%)、2位が「水道光熱費」(41.0%)という結果に。一方、支出が減った項目については、ランキング上位に「旅行」「外食」「交際」「被服」などがランクインし、外出や人との交流を控えている様子が反映される結果となった。
20代、30代では支出が減った項目トップ5に「貯金」がランクイン。値上げ・物価高の影響から家計支出が多くなり、若年層において貯金に回す余裕がない傾向が出ていることが見てとれる。
今後、増やしたい項目としては、現役世代(20〜50代)全てで「貯金」が1位となり、また「旅行」が3位以内にランクインした。時流的にも家計的にも我慢が続く中、「旅行」への意欲は高いことがうかがえる。
約4割が「将来重視派」の結果に 物価高による支出増加が影響
お金に関する価値観を聞いた。その結果、全体では「将来重視派」(39.7%)が最多となった。次いで「どちらでもない」(35.2%)が多く、世代別では50代、60代を除く年代で同様の結果となった。
21年時は「どちらでもない」が最多だったため、物価高の影響で家計支出が多くなり「今を楽しむことを我慢しても、将来のために貯金する」意識が強まっていることが見てとれる。
貯金を増やすために行っていることを尋ねると、現役世代(20〜50代)ではポイ活がお金を増やす手段として定番化しており、特に30代は半数以上の54%が行っていた。また30代以上では「衝動買いを抑える」人が4割以上いた。
キャッシュレス決済の利用率は全年代で約3割だが、一番利用率が低かったのはデジタルネイティブ世代の20代であることも分かった。
今回の調査は、1000人を対象にインターネットで実施した。調査期間は、9月27〜29日。
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