コラム
政府・日銀の為替介入でも止まらぬ円安 そもそも「円安」って悪いことなの?:時事ワード解説(1/2 ページ)
政府・日銀が9月に続き、円買いによる為替介入をしたという見方が強まっています。そもそもなぜ、政府・日銀は為替介入を行うのでしょうか。つまり、「円安=悪」ってこと? その疑問にお答えします。
連載:時事ワード解説
「今さら聞けない経済用語」「何となく分かるけど、説明できないビジネス単語」など、気になる言葉をニュースと共に解説します。
10月24日、一部報道で政府・日本銀行(日銀)が10月21日深夜から22日未明にかけて為替介入を行い、「円安」の是正を試みたのではないか、と話題になりました。政府・日銀は9月22日に、24年3カ月ぶりとなる円買いによる為替介入を行っており、それからわずか1カ月しかたっていません。
ここ数カ月、経済ニュースを賑わせているのが、この円安です。最近、さまざまなものの値上がりが続き、政府や日銀が何十年ぶりに介入を行って是正を試みるなど、「何となく悪いことなんじゃない?」と思っている方も多いはず。
さて、では円安とはどういう意味なのでしょうか。円安の対義語は「円高」です。どちらも、日本の通貨「円」を巡る経済用語ですが、1文字違うだけで、その意味は全く異なります。
例えば、「1ドル=100円」と「1ドル=200円」では、どちらが円安といえるでしょうか。
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