「ゼクシィ結婚トレンド調査」が発表 キーワードは“推し婚” 真冬の山頂やSL車内で挙式する人も:ウェディングが自己表現の機会に(1/2 ページ)
リクルートが結婚トレンドに関する記者発表会を実施し、調査結果を交えながら昨今のウェディングに関して発表した。中でも注目なのが、昨今のキーワードとして挙がった“推し婚”。中には真冬の山頂やSLの車内で挙式する人もいるようだ。
リクルートが10月26日、「ゼクシィ結婚トレンド調査」に関する記者発表会を実施した。同社が実施した「結婚総合意識調査2022」と「結婚トレンド調査2022」を基に結婚式や披露宴に関する動向を発表し、昨今のキーワードとして「“推し”婚」を挙げた。
結婚総合意識調査2022は、22年5月23日〜6月10日の期間、インターネットで実施。21年度に結婚した20〜49歳の既婚男女を対象に、2480の有効サンプルを得た。今回の調査期間(21年度)は、20年と比較して緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令期間が長く、結婚式への影響も長期化したようだ。これを受けて、入籍から挙式までの期間は「9.5カ月」と、過去最長となった。
その一方、披露宴・ウエディングパーティーや食事会といった、「ウエディングイベント」を実施した割合は、前年調査から4.6ポイント増加の75.7%。コロナ禍以前の19年度調査結果(80.1%)には至らないものの、回復傾向が見て取れる。
披露宴・ウエディングパーティーの招待人数平均は、前年調査から0.4ポイント増の43.2人だった。当初の想定から招待・参加人数を減らして実施した人の割合は64.4%で、中でも「80人以上」を想定していた人の縮小が目立った。
挙式・披露宴・ウエディングパーティー総額の平均額は、前回調査から11.5万円増の303.8万円だった。中でも1人当たりの「料理費用平均」と「ギフト費用平均」が過去最多となり、それぞれ1万6700円と6900円だった。参加人数を絞りながらも、しっかりおもてなしをする人が増えているようだ。
挙式や披露宴だけではなく、事前準備にも変化が起こっている。ウェディングイベントを行う会場を決めた後の打ち合わせで、オンラインを利用した人の割合は前回調査から5.5ポイント増の44.0%。リクルートブライダル総研の落合歩所長は「前回調査時は『感染症などでも安全に利用できる』といった、コロナへの不安によるニーズが高かったが、今回の調査では時短・効率化ニーズが強く出た」とコメントした。
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