「ゼクシィ結婚トレンド調査」が発表 キーワードは“推し婚” 真冬の山頂やSL車内で挙式する人も:ウェディングが自己表現の機会に(2/2 ページ)
リクルートが結婚トレンドに関する記者発表会を実施し、調査結果を交えながら昨今のウェディングに関して発表した。中でも注目なのが、昨今のキーワードとして挙がった“推し婚”。中には真冬の山頂やSLの車内で挙式する人もいるようだ。
発表会の後半パートでは、「結婚トレンド調査2022」を基に、ゼクシィの統括編集長・森奈緒子氏が昨今の結婚式のトレンドを発表した。同調査によると、定番やしきたりにとらわれず、自身の価値観と合致した結婚式をすることに共感する人が多い結果に。披露宴・ウエディングパーティーを実施した人の中でも、「自分たちが楽しむため」という理由が増加傾向にあるという。
こうした中、森氏は昨今のウエディングイベントを巡るキーワードとして「“推し”婚」を挙げた(前回調査時は「濃密(NO密)婚」)。これは、新郎新婦が推している、つまり好きなものを表現するようなウエディングイベントを指す。
森氏は発表会の中で、昨今の“推し”婚の代表事例をいくつか紹介した。例えば、アイドル好きの新郎新婦は、ダンスで登場したり、参加者にうちわやペンライトなどを持参してもらったりするなど、披露宴を「ライブ」に見立てて楽しむケースがあったという。
その他、登山好きの新郎新婦が、真冬の2月、標高2612メートルの中央アルプス山頂で挙式したり、SL好きの新郎新婦はSL車内で式を挙げ、参加者と片道30分ほどの乗車を楽しんだり、非常に多様なウェディングイベントが登場している。
「こうした自分たちならではのウェディングイベントを行うことで、自己肯定感が高まった人が多い」と森氏は解説する。結婚トレンド調査2022でも、「結婚式を通して列席者から応援されていると感じた」と答えた人が94.3%、「結婚式を通して、自分自身やこれまでの人生が好きになったと思う」が77.9%と、それぞれ増加傾向を示している。
この他、発表会では“推し”婚の種類として、家族推しやゲスト推しといったスタイルも紹介された。いずれにしても、四角四面な儀礼としてではなく、自ら何かを表現し、楽しむスタイルが広まりつつあるようだ。落合氏は「“推し”婚というトレンドが広がると、ブライダル市場はどんどん多様化していく。これからはスタイルや回数など、さまざまなパターンで結婚を機会に自分を表現していく人が増えるのではないか」と今後の展望を示した。
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