聖地に“エヴァ、再来” 来春オープンの東急歌舞伎町タワーとコラボ 「東急といえば渋谷」をどう変える?:オープンは2023年4月14日(3/3 ページ)
聖地にエヴァが襲来する。来春オープンの東急歌舞伎町タワーとコラボして行うさまざまな施策が発表された。同施設は「渋谷」をホームとする東急にとって、新宿での新たなチャレンジとなるが、どういった仕掛けをしていくのか?
東急といえば「渋谷」のイメージが強い。古くは1956年に開業した東急文化会館(現・渋谷ヒカリエ)やBunkamuraなど、数々のトレンドや文化を発信してきた。ホームタウンともいえる渋谷と新宿の違いについて、木村氏は「渋谷は若い人を中心に発展してきた街。一方で新宿は、多様なエンターテインメントだけでなく、高級なお店やファッションなどがひしめいている印象がある。渋谷の再開発で得た知見を生かしていきたい」と話す。
新宿ならではの特色としては、「路上ライブ」を挙げる。木村氏によると、以前は歌舞伎町でも路上ライブをするアーティストは多かったというが、現在は新宿駅の西口や新南口付近の路上にシフトしている、
「歌舞伎町で路上ライブをする人が減ったのは、歩道が狭いというのも一因。東急歌舞伎町タワー前の広場などで若いアーティストとコラボし、ライブしてもらえる環境を整備していくことも一案として考えている」(木村氏)
このように、新宿ならではの地域性を生かした取り組みも模索するが、重要視するのは、渋谷などでの取り組みにも共通する、「地域とともに成長する姿勢」だ。
「今回の取り組みの中で、ライブホールはこれまでにない新たなチャレンジだが、劇場やホテルなどは、渋谷を中心に何十年も運営してきたノウハウがある。しかし、最も大事にしているのは街の人とともに成長することだ。プロジェクト単体ではなく、街の人と長く付き合いながら、ともに発展していくことが重要だと考えている」(木村氏)
足元では、全国旅行支援が開始するなど楽観ムードが広がっているものの、感染者増の「第8波」到来も懸念される。東急歌舞伎町タワーのオープンに、エヴァとともにコロナ感染増が“襲来”しないよう、祈るばかりだ。
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