「問題ないと思った」──大企業で働く人の2割が、会社が許可していないITツールを利用：安全性と生産性、どちらが重要？（2/2 ページ）

メタップス（東京都渋谷区）がセキュリティ意識に関する調査を実施した。

[サトウナナミ，ITmedia]

コミュニケーションツール、クラウドストレージ、翻訳ツールなどを利用

　実際にどのようなものを利用したことがあるかという質問には、「コミュニケーションツール」や「クラウドストレージ」、「翻訳ツール」などの回答が多く集まった。

仕事の連絡ツールに関して会社から指定されている以外のものを使用したことがあるか（メタップスクラウド調べ）

　仕事の連絡ツールに関して、会社から指定されている以外のものを使用したことがあるか尋ねたところ、「現在も使用している」（9.3％）、「以前使用していたことがある」（9.9%）を合わせると、5人に1人は会社から指定されている以外の連絡ツールを使用した経験があった。

安全性と生産性、どちらが重要？

　仕事を進める上で「安全性」と「生産性」どちらを重要視したいかという質問では、「安全性」（38.4%）、「どちらかというと安全性」（37.0%）を合わせた7割以上が、「生産性」より「安全性」を重視すると回答した。

「安全性」と「生産性」どちらを重要視したいか（メタップスクラウド調べ）

　「安全性」と回答した人からは「安全が侵されると、結果的に生産性が落ちるから」「万一のことを考えた場合責任が取れない」などの意見が集まった。一方で、「生産性」と回答した人からは「安全性を求めすぎると、生産性が失われるから」「仕事を効率よく進めて、クリエイティブな仕事を多く実施したい」といった声が寄せられた。

　調査は8月8日に大企業（従業員数1000人以上）に勤務している656人（IT企業320人、非IT企業336人）を対象にインターネットで実施した。