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外食大手の約7割が値上げ 価格はどれくらい上がった?(3/3 ページ)
東京商工リサーチ(TSR)は国内の大手外食122社を対象に、2022年1月から11月上旬までの値上げ、および値上げによる価格改定を調査した。
大手外食チェーン122社のうち、22年に値上げや価格改定を実施済みまたは実施予定の企業は82社に達し、対象ブランドは105に上る。9月調査から2カ月で35社、46ブランドが新たに追加された。当初、ファストフードやコーヒーショップ、ステーキ・焼肉など、輸入食材を中心に扱う業態で値上げが相次いだが、その後、値上げを公表しなかった居酒屋やレストラン業態にも拡大する傾向にある。
秋以降は、長引く原材料高や資源価格、人件費の上昇が避けられず、2回目、3回目の値上げを表明する企業も見られた。値上げの例として、マクドナルドのハンバーガーは年初の110円から150円に、ミスタードーナツの人気商品「ポン・デ・リング」は110円から140円と、年内にそれぞれ36.3%、27.2%の大幅値上げとなった。
東京商工リサーチは「ウクライナ情勢や円安、物流コスト高で春以降、物価高が止まらず、外食への消費マインド低下が危惧されている。当面、企業側の「値上げ」と消費者の「値上げ受容」の両にらみ状態が続くだろう」と分析している。
調査は、国内の主な外食大手122社を対象に、22年1月1日以降に値上げを実施、または実施予定を文書、Webサイト、開示資料などで公表した企業を集計した。7月、9月に続き、3回目の調査となる。
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